電気の検針票の読み方|単価はどこに書いてあるか
公開:2026年9月20日

電気代を見直すとき、いちばん確かな資料は毎月届く検針票です。 「電気ご使用量のお知らせ」という名前で届く、あの紙(または電力会社のサイトで見られる明細)です。
この記事でわかること
- 契約種別の確認
- 基本料金と電力量料金
- 燃料費調整額
- 再エネ賦課金
- 単価を計算する方法
読むのにかかる時間:約4分 / 出典は記事の末尾に記載しています
読む前に、向き不向きだけ先に確かめることもできます。 電気代の削減効果は、もともとの電気代の大きさで決まります。合わない場合は、その旨をはっきり表示します。
ここには、あなたがどんな契約で、いくらの単価で、どれだけ使っているかがすべて書かれています。 ところが項目が多く、見方が分からないまま捨ててしまう方も少なくありません。 この記事では、見るべき場所を順に説明します。
まず確認するのは「契約種別」
検針票の上のほうに、契約の名前が書かれています。ここがすべての出発点です。
| 書かれている名前の例 | 意味 |
|---|---|
| 従量電灯A・B・C | 一般的な電灯の契約。ご家庭や小さな店舗の多くがこれです |
| 低圧電力/動力 | 業務用の機械を動かすための契約(三相200V) |
| ◯◯プラン、△△タイム | 時間帯によって単価が変わる契約など、各社独自の名前 |
検針票が2枚届いていませんか。
店舗や事業所では、「電灯」と「動力」で契約が分かれていることがあります。この場合、検針票も2枚届きます。
蓄電池で下げられるのは電灯のほうです。まずはどちらがいくらなのか、内訳をご確認ください。
→ 業種別・電気代が高くなりやすい業種
請求額は、大きく4つでできている
金額の欄をよく見ると、いくつかの項目の足し算になっています。中身は次の4つです。
① 基本料金(または最低料金)
使っても使わなくてもかかる固定部分です。契約アンペアや契約容量で決まります。地域によって「最低料金」という呼び方の場合もあります。
② 電力量料金
使った量(kWh)×単価の部分。ここが請求額の大半を占めます。使った量が増えるほど単価が上がる段階制になっていることが多くあります。
③ 燃料費調整額
燃料の輸入価格に応じて、毎月プラスまたはマイナスされる調整分です。原油・LNG・石炭の3か月間の貿易統計価格をもとに算定され、2か月後の料金に反映されます。自分では選べません。
④ 再エネ賦課金
再生可能エネルギーの普及のために、使用量に応じて全員が負担しているお金です。全国一律の単価で、毎年度、経済産業大臣が決めます。こちらも自分では選べません。
③と④は制度で決まる部分なので、契約を変えても基本的には変わりません。 見直しで動かせるのは、主に①と②です。
「自分の単価」を計算してみる
電気代を比べるときは、金額そのものより1kWhあたりいくら払っているかで見ると分かりやすくなります。 計算はとても簡単です。
請求額の合計 ÷ 使用量(kWh)= 1kWhあたりの単価
たとえば請求が24,000円で、使用量が600kWhなら、24,000 ÷ 600 = 40円。基本料金や賦課金まで全部含めた、実際に払っている単価です。
この数字が分かると、電力会社の広告に出ている単価と比べられるようになります。 広告の単価は電力量料金だけを指していることが多く、実際に払う額とは差があるからです。
使用量のグラフも見ておく
検針票には、前年同月や過去数か月の使用量が載っていることがほとんどです。ここも大事な情報です。
- いつが多いか。夏と冬に跳ね上がるなら、冷暖房が主因です
- 去年と比べてどうか。使い方が変わっていないのに増えていれば、単価の上昇が原因かもしれません
- ずっと高いか。季節に関係なく高いなら、冷蔵設備や給湯など、常に動いているものが効いています
季節で大きく上下する場合、いちばん高い月だけを見て判断しないことも大切です。年間を通した平均で考えてください。
検針票が手元にないとき
紙の検針票は、Web明細に切り替えていると届きません。その場合は、契約している電力会社の会員サイトから確認できます。
- 電力会社のサイトにログインして「ご使用量の確認」「料金明細」などのページを開く
- 多くの場合、過去12か月分をさかのぼって見られます
- PDFでダウンロードできることもあります
ログイン情報が分からない場合は、電力会社のお客さま窓口に問い合わせれば再発行の案内を受けられます。
蓄電池を検討するときに見る場所
当サイトでご案内している蓄電池は、電気を買う単価が安い時間にためて、高い時間に使う仕組みです。 効果の大きさは、いま払っている電気代の大きさでほぼ決まります。検針票では、次の3点をご確認ください。
- 契約種別(電灯か動力か。2枚に分かれていないか)
- 月々の請求額(電灯の分が月2万円以上あるかどうかが、ひとつの目安です)
- 年間の使用量の波(夏冬に偏っているか、通年で高いか)
この3つが分かれば、効果が見込めるかどうかの見当はつきます。 ご相談いただく際も、検針票を1枚お手元にご用意いただくだけで話が早くなります。
まとめ
- 見るべきは契約種別・請求額の内訳・使用量の推移の3つ
- 請求額 ÷ 使用量で、実際に払っている1kWhあたりの単価が出る
- 請求額は基本料金・電力量料金・燃料費調整額・再エネ賦課金の4つでできている
- この紙1枚で、見直しに効果があるかはかなりの部分まで判断できる
電気代を下げる話は、ここを把握していないと始まりません。 逆に言えば、この紙1枚で、見直しで効果が出るのかどうかは、かなりの部分まで判断できます。
出典:東京電力エナジーパートナー「燃料費調整制度とは」、経済産業省 資源エネルギー庁「FIT・FIP制度 制度の概要」。いずれも2026年9月に内容を確認しています。