卒FIT後にどうするか|売るか、貯めて使うか
公開:2026年9月20日

太陽光発電の固定価格買取の期間が、もうすぐ終わる。あるいは、もう終わった。 このとき選べる道は、大きく3つあります。
この記事でわかること
- まず何が変わるのか
- 選べる3つの道
- 蓄電池を選ぶかの判断
- 卒FIT後は考え方が変わる
- 設備の年齢を確認
- この時期に増える勧誘
読むのにかかる時間:約3分 / 出典は記事の末尾に記載しています
読む前に、向き不向きだけ先に確かめることもできます。 電気代の削減効果は、もともとの電気代の大きさで決まります。合わない場合は、その旨をはっきり表示します。
「蓄電池を入れるしかない」ということはありません。 この記事では、3つの道をそれぞれ説明したうえで、どう選ぶかを整理します。
まず、何が変わるのか
固定価格買取(FIT)の期間中は、余った電気をあらかじめ決められた単価で買い取ってもらえます。 住宅用の場合、その期間は10年間です。
期間が終わると、この保証がなくなります。 売ること自体はできますが、単価は各社が独自に決めるものに変わり、期間中より大きく下がるのが一般的です。
つまり「売る価値が下がる」のが、卒FITで起きることです。 発電しなくなるわけでも、設備が使えなくなるわけでもありません。
選べる3つの道
③を選んでも困りません。 売り先を決めないまま期間が終わっても、多くの場合はそのままの会社で買取が続きます(単価は変わります)。 「早く決めないと損をする」という勧誘には、根拠を聞いてください。
②を選ぶかどうかの判断
蓄電池を入れる判断は、ひとつの比較で決まります。
| 売ったときに入る単価 | 卒FIT後の買取単価。契約先によって変わります |
|---|---|
| 買うときに払う単価 | 夕方から夜に電気を買うときの単価。検針票で確認できます |
買う単価のほうが高ければ、貯めて自分で使ったほうが有利です。 多くの場合そうなりますが、ご自身の数字で確かめてください。両方とも検針票と契約書に書かれています。
ただし、これは「余っている電気がどれだけあるか」次第でもあります。 日中に在宅していて、発電した分をその場で使い切っているなら、貯める余地は小さくなります。
卒FIT後の蓄電池は、考え方が変わります
太陽光がないお住まいの蓄電池は、「安い時間に買って貯める」使い方です(詳しく)。
卒FIT後は、これに「昼に発電した分を貯める」が加わります。 買わずに貯められるぶん、条件はよくなります。
容量の考え方も変わります。見るべきなのは、1日に余る電気の量です。 余る量が3kWhなら、10kWhの蓄電池を入れても、太陽光の分では埋まりません。 「太陽光の余剰」と「安い時間に買う分」の両方で、使い切れるかを考えてください。 考え方は容量の選び方にまとめています。
設備の年齢を確認してください
卒FITということは、太陽光を設置して10年経っているということです。 ここで確認すべきことがあります。
- パワーコンディショナの交換時期が近づいています。蓄電池と同時に替えるかを考えます
- パネルの点検をしたことがあるか。10年経っていれば、一度見てもらう価値があります
- 施工した会社が今もあるか。無い場合、保証や点検の窓口を探しておきます
後付けの進め方はすでに太陽光がある場合にまとめています。 なお、「無料点検」を入口にした勧誘が増える時期でもあります。手口は点検商法の見分け方をご覧ください。
この時期に増える勧誘について
買取期間の終了が近づくと、連絡や訪問が増えることがあります。 「期限が迫っています」「いま決めないと」といった言い方をされたら、いったん止めてください。
- ③の「何もしない」でも困りません。急ぐ理由はありません
- その場で契約しない。持ち帰って比べます(相見積もりの取り方)
- 売る単価と買う単価を、自分で確かめる。説明された数字を鵜呑みにしない
まとめ
- 卒FITで起きるのは「売る価値が下がる」こと。発電は続きます
- 選べるのは①売り先を変える ②貯めて使う ③何もしないの3つ
- ③でも困りません。急いで決める必要はありません
- ②の判断は売る単価と買う単価の比較。自分の数字で確かめる
- 設置から10年。パワコンの交換時期も一緒に考える