停電時の通信|Wi-Fiは止まる
公開:2026年9月20日

停電しても、スマートフォンのバッテリーが残っていれば連絡は取れる。 そう思っていると、実際には使えないことがあります。
この記事でわかること
- 止まるもの残るもの
- 携帯回線も永遠ではない
- スマホの電池を長持ちさせる
- 充電の備え
- 蓄電池があるとWi-Fiが生きる
- 情報を受け取る手段
読むのにかかる時間:約3分 / 出典は記事の末尾に記載しています
読む前に、向き不向きだけ先に確かめることもできます。 電気代の削減効果は、もともとの電気代の大きさで決まります。合わない場合は、その旨をはっきり表示します。
問題は端末ではなく、通信の経路です。 この記事では、停電したとき何が止まって何が残るのかを整理します。
止まるもの、残るもの
いちばん見落とされるのが、自宅のWi-Fiです。 ルーターもONU(光回線の終端装置)も、コンセントから電気をもらって動いています。 停電した瞬間に止まります。
固定電話も、機種によります。 昔ながらの電話回線につながっていて、電源を使わない電話機なら通じることがあります。 一方、光電話や、子機のあるタイプは停電すると使えません。
携帯回線も、永遠ではありません
携帯電話の基地局には、停電に備えた電源が用意されています。 ですから停電した直後でも、携帯回線はつながることが多いのですが、限りがあります。
長期の停電では、基地局の電源も尽きます。 過去の大きな災害では、時間が経つにつれてつながらない地域が広がりました。 復旧までの時間の目安は過去の実例にまとめています。
また、災害時は通信が混み合います。 電源があっても、つながりにくい状態になります。
スマートフォンの電池を長持ちさせる
端末の電池は、限られた資源だと考えてください。
- 画面の明るさを下げる。いちばん効きます
- 使わないときは機内モードにする。電波を探し続けると電池が減ります
- Wi-FiとBluetoothを切る。Wi-Fiは止まっているので、探すだけ無駄になります
- 明かりとして使わない。懐中電灯やランタンを別に用意します
- 通話より文字で。消費が少なく、混み合っていても届きやすくなります
3つ目は忘れがちです。自宅のWi-Fiが止まっているのに、端末は探し続けます。切ってください。
充電の備え
| 手段 | 考えること |
|---|---|
| モバイルバッテリー | いちばん手軽です。ただし普段から充電しておかないと意味がありません |
| 乾電池式の充電器 | 電池さえあれば使えます。備蓄しやすいのが利点です |
| 車のシガーソケット | 車があれば使えます。エンジンをかける場合は、換気に注意してください |
| ポータブル電源 | 複数台をまとめて充電できます(蓄電池との違い) |
| 蓄電池 | 自動で切り替わるので、操作せずに充電を続けられます |
スマートフォンの充電だけが目的なら、蓄電池は要りません。 モバイルバッテリーで足ります。正直に申し上げます。
蓄電池があると、Wi-Fiが生きます
ただし、蓄電池にしかできないことが一つあります。 ルーターとONUに電気を送り続けられることです。
光回線そのものは、停電していても届いていることがあります。 止まっているのは自宅の機器だけ、という状態です。 ここに電気を送れば、Wi-Fiが復活します。
これが効く場面は限られますが、はまると大きい違いになります。
- 携帯回線が混み合っているとき。光回線なら影響を受けにくくなります
- 在宅勤務で、仕事を止めたくないとき
- 見守りカメラを使っているとき(ペットの留守番)
- 家族の人数が多いとき。全員分の通信をまかなえます
ルーターとONUの消費電力は小さいので、この用途なら容量はほとんど使いません。 ただし停電時に使える回路にコンセントが入っているかを確認してください(全負荷型か特定負荷型か)。
情報を受け取る手段は、別に用意する
連絡を取ることと、情報を受け取ることは別です。 ラジオは、電池だけで長時間動きます。
- 電池式のラジオと、予備の電池
- 自治体の防災無線が聞こえる場所を確認しておく
- ハザードマップを紙で持っておく(通信が切れても見られます)
紙の情報は、電気を使いません。 連絡先、避難場所、保険証のコピー。これらを紙で持っておくと、端末の電池を温存できます。
まとめ
- 自宅のWi-Fiは、停電した瞬間に止まります(ルーターもONUも電気で動いています)
- 光電話や子機のある固定電話も使えません
- 携帯回線はしばらく使えますが、基地局の電源にも限りがあります
- 充電だけならモバイルバッテリーで足ります
- 蓄電池の価値はWi-Fiを生かし続けられること。消費電力は小さくて済みます