乳幼児がいる家庭の停電|ミルクと室温
公開:2026年9月20日

小さなお子様がいるご家庭にとって、停電は「不便」では済まないことがあります。 ミルク、室温、夜の明かり。どれも待ってくれません。
この記事でわかること
- 電気がなくても代えられるもの
- 電気でないと代えにくいもの
- 冷蔵庫の中身の判断
- 備えておくもの
- 蓄電池を検討する場合
読むのにかかる時間:約3分 / 出典は記事の末尾に記載しています
読む前に、向き不向きだけ先に確かめることもできます。 電気代の削減効果は、もともとの電気代の大きさで決まります。合わない場合は、その旨をはっきり表示します。
この記事では、何が本当に電気を必要とするのかを整理します。 電気がなくても代えられるものと、代えにくいものを分けて考えると、備えが具体的になります。
電気がなくても代えられるもの
先に、こちらから整理します。案外、多くのことは代えられます。
| 困ること | 代わりになるもの |
|---|---|
| ミルクのお湯 | カセットコンロで沸かせます。魔法瓶に入れておけば数時間は保ちます |
| 哺乳瓶の消毒 | 煮沸でできます。薬液消毒なら電気も火も不要です |
| 明かり | 電池式のランタン。スマホのライトは電池を減らすので、別に用意します |
| 離乳食 | レトルトのベビーフードを備蓄しておきます |
カセットコンロとボンベがあれば、ミルクの問題はほぼ解決します。 蓄電池で電気ケトルを動かすより、確実で安上がりです。
電気でないと代えにくいもの
室温が、いちばんの問題です。 乳幼児は体温を自分で調節する力が大人より弱く、暑さにも寒さにも影響を受けやすくなります。
エアコンは消費電力が大きく、容量だけでなく出力(kW)が足りないと動きません。 「停電時にエアコンを動かしたい」という目的があるなら、その回路が停電時に使える範囲に入っているかを見積もりの段階で確認してください。 範囲は全負荷型か特定負荷型かで決まります。
必要な容量は消費電力の一覧から逆算できます。 エアコンを何時間動かしたいかを決めてから、容量を選んでください。
冷蔵庫の中身の判断
搾った母乳や、作り置きの離乳食は冷蔵庫にあります。 停電が何時間続いたかで、使えるかどうかが変わります。
迷ったら処分してください。 大人なら大丈夫な程度でも、小さなお子様には影響が出ることがあります。 判断の目安は停電で冷蔵庫の中身はどれくらい持つかにまとめています。
扉を開けないことが、いちばん効きます。 停電したら、必要なものをまとめて一度で取り出し、あとは開けないでください。
備えておくもの
- カセットコンロとボンベ(ミルク、調理、暖をとる)
- 電池式のランタン(夜の授乳とおむつ替えに、手が空く明かりが要ります)
- 液体ミルク(お湯が要りません。哺乳瓶に移すだけで使えます)
- おむつとおしりふき(普段より多めに。断水すると洗えません)
- 夏:保冷剤、冷却シート、うちわ
- 冬:毛布、使い捨てカイロ、湯たんぽ
- モバイルバッテリー(連絡手段と、明かりの確保)
液体ミルクは、停電時にいちばん助かります。 常温で保存でき、お湯も消毒も要りません。普段は使わなくても、備蓄しておく価値があります。
蓄電池を検討する場合
「子どものために」という理由で検討される方には、正直に申し上げていることがあります。
ミルクや明かりのためだけなら、蓄電池は要りません。 カセットコンロと電池式ランタンのほうが、確実で安く済みます。
蓄電池の価値は、室温を保てることにあります。 真夏や真冬に停電が長引いたとき、エアコンを動かせるかどうか。ここが判断の分かれ目です。
- お住まいの地域は、夏の暑さと冬の寒さ、どちらが厳しいか
- 過去にどれくらいの長さの停電があったか(実例)
- エアコンを何時間動かしたいか
この3つが決まれば、必要な容量が出ます。 決まらないまま「大きいほうが安心」で選ぶと、容量が余ります(容量の選び方)。
避難するときのこと
停電が長引けば、避難所や親族の家に移るという判断もあります。 小さなお子様がいるなら、無理に自宅にとどまる必要はありません。
そのとき、ブレーカーを落としてから出てください。 復旧したときに火が出ることがあります(通電火災)。
まとめ
- ミルクと明かりは、電気がなくても代えられます(カセットコンロ、液体ミルク、電池式ランタン)
- 代えにくいのは室温。乳幼児は体温の調節が未熟です
- エアコンは容量だけでなく出力(kW)が要る。停電時の回路に入っているかを確認
- 冷蔵庫は扉を開けない。迷ったら処分する
- ミルクのためだけなら蓄電池は要りません。価値は室温を保てることにあります